鷹の羽

最近通勤のお供に「松浦静山剣心帳 秘剣奔る」
という本を読んでいた。

70代後半の松浦静山の活躍を記した短編集。
内容は池波正太郎剣客商売の大名版みたいな感じ。
心形刀流の口伝や、流歌(?)が少し登場する。
内容は合ってるか解らないけど。

さすがにまるで出鱈目という事もないだろうから、
静山や心形刀流が当時の社会でどう生きていたのか
その辺りに少し触れる事ができたのが嬉しかった。

その本の中で今日稽古した鷹の羽の描写があったのだけど、
文の表現だけでは静山がどのように動いたのか
まるで解らなかった。

相手と対峙している様子を頭の中で思い描き、
動きをつけても、実際に立会いなんてやったことがないので
リアリティが足りない。

飛竜剣についても同様で、
実際に稽古している内容が、
文中の飛竜剣の動きにどうしても結びつかない。

想像力が足りないのか、
応用力が足りないのか、
それとも作者の妄想なのか

他の剣術の本を読んだ時は(時代小説や漫画等)、
特に違和感を持ったことはないのだけれど、
自分が稽古しているものと同じ流派の剣術だと
そこから何かを読み取ろうとしてしまうのか
リアリティを求めてしまってる。

で、今みたいにモヤモヤする、と。

もう少し稽古が進んだ頃にまた読んでみようと思う。
次はモヤモヤが晴れるだろうか?


剣術
二刀 鷹の羽