越後二天

越後の武術研究家、M氏のHP「越後武芸傳」に
鈴木幸治先生の越後二天一流講演会の告知があるのを見つけた。
http://heihouechigo.jimdo.com/

鈴木幸治先生は宮本武蔵研究に精力的に取り組んでおられ、
運営するHPは圧巻のボリューム。
http://www.geocities.jp/themusasi1/index.html


越後に伝わっていた二天一流の調査にも熱心で、
毎年講演会が開かれている。


昨年初めて参加した時の日記はコチラ
http://d.hatena.ne.jp/yamatakac/20111027


M氏に会うのも半年ぶりで積もる話もあったので、
講演会後の昼食会も含めて参加。


今回の公演も様々な貴重な史料と共に、
鈴木先生の講演を楽しく拝聴させて頂いた。

写真は越後に二天一流を伝えた丹羽五兵衛信英師


鈴木先生は調査の過程で黒田官兵衛についても詳しくなってしまい、
再来年の大河ドラマの手伝いをされているとか。
来年は忙しくなりそうなので、講演会はないかも(^_^;?
とのこと。


地元の方々と一緒に昼食を頂いた後は、M氏にお誘い頂いて、
この地域の大庄屋のお屋敷へ連れて行ってもらいました。


歴史ある古い大きなお屋敷で、築年数は二百年くらい?
三日市藩藩主縁のお屋敷だそうで、そこら中に年代物がゴロゴロと、、。
古いもの好きにはたまりませんでした。


そのお屋敷の広間には立派な大額。

なんとこの書は以前に心形刀流の調査で訪れた私塾、
絆己楼の大野誠の息子が書いたものでした。


息子さんの名前は知らなかったので、
ちょっとした収穫。


これも縁かなと思います。


充実した一日でした。
M氏に感謝です。
ありがとうございました。



木曜日稽古


●剣術
○一本目
○六本目

松胤

内藤侯の四百年祭も終わって半月ほど経った頃、
故郷の町中を歩いていたら一枚のポスターを見つけました。

内藤家ゆかりの品展


あれ?
この展示は四百年祭の間だけと聞いていたのに
まだやってるじゃないか。


その足で郷土資料館へ向かい、
様々な展示物を見ることができました。


内藤家ゆかりの品以外にも
武家の美術鑑賞会の方々の所有する刀剣類も見応えたっぷり。
以前N村先生宅で見せてもらったものも何本か。


その展示の中の一つに、
自分の五代前の先祖が作成した印篭がありました。

思い掛けない出会いに感動。
迫力ある龍が小さな印篭の中に彫り込まれていました。


この方は号を松胤(しょういん)といい、
幕末〜明治年間の人です。


地元では名が通った人だったらしく、
実家には賛入りの画があったり、お墓も別にあります。
今は知ってる人はあんまりいませんが(^_^;。


残念ながら家に作品は伝わっておらず、
目にしたのはこれで二作目。
内藤侯の四百年祭を手伝ったご褒美のように思われました。
感謝。



土曜日稽古


●居合
○一本目
○二本目
○四本目
○五本目
○七本目


●剣術
○丸橋刀
○一本目
○二本目


●小太刀
○一本目 亀山伝
○一本目 平戸伝
○四本目 亀山伝
○四本目 平戸伝

武道祭

内藤信成侯四百年祭と並行して、
藤基神社の敷地内で第二回 村上市武道祭が開催されていました。
(市町村合併後二回目とのこと)


自分は地元の武道事情を全然知らなかったので、
この武道祭を楽しみにしていました。
(二日目は奉納演武)


一日目 武道祭


柔道


剣道
木刀での型演武。

チビッ子剣士が可愛いね。

模造刀での型演武。
この団体に偶然知り合いが参加していました。
お互いにビックリ(笑。


弓道

弓道は本殿横に簡易弓道場を組み立て、
演武していました。
元々はこの場所に弓道場があったのだとか。


空手道

型の演武と組手をやってました。


銃剣道
写真なし、、
木の銃剣で型を演武していました


居合道
写真なし
無双直伝英信流


少林寺拳法
写真なし


二日目 奉納演武


裁断道
余り聞いたことのない武道。
新潟近辺で活動?

横に置いた巻き藁を真剣で斬り割って、
点数を競っていました。
最後には表彰式も。


戸山流居合道

大正時代から昭和初期に陸軍戸山学校で制定されてものを、
戦争後に居合道としたもの。
立ちの居合を何本か演武されてました。


イベント終了後の直会では
この武道祭の関係者も一緒に飲んでいたので、
地元の剣術家の方たちにも
縁を繋げることができました。


調べてみたところ前回の武道祭は数年前。
毎年開催しているわけではなさそうです。
結構盛況だったように思うので、
来年も開催されることを期待します。



木曜日稽古


●居合
○陰抜剣
○五本目 後腰車刀
#三角形の崩し
・頂点が上の状態から下の状態へ崩して軸をずらし、
 また頂点上へ戻る
#左半身の落ちで右半身を浮かせる
#最初の崩しで右股関節に切り込みをかける→左右の使い分け
#三本目、四本目ができていないと、五本目はできない。
#頭が戻らないように
#右半身の落ちで抜く
○四本目 右小肘刀
・右に壁がある状態でやってみる
#上半身の開き
#腰の引きで寄せる
#左重心


●剣術
○打ち
○組太刀 二本目

内藤信成侯四百年祭 その参

午後からは藤基神社へ

ここは藩祖 内藤信成侯が祭られた神社。
元々は江戸の藩邸にあった神社から分霊して、
嘉永二年に今の社殿が建てられました。
大正時代に第十代 信敦侯、代十一代 信思侯が合祀されています。

宮司さん達と共にが四百年祭の祈りを捧げます。


表の神社の敷地内では第二回村上市武道祭が開催。
静かな社殿とは対照的に気合の入った声が響いていました。

自分としてはこの武道祭を見るのがメインだったのだけど、
お殿様の護衛という大役を仰せつかったので、見学するのは我慢。
終了後にビデオと写真を見させて頂きました。
その辺はまた別枠で。


その後、茶道 宗偏流の献茶式とお茶会。
茶道というものを初めて体験させてもらいました。

キチっと決まった細かい作法。
一見して意味の解らない動きも、
剣術のように意味があるのだろうなぁとか考えながら
拝見させて頂きました。


これにて一日の行程は終了。
同じ内容で二日目も開催され、
合計で百二十人の人が参加されました。
不慣れな運行の中、不手際もあったかも知れませんが、
楽しんで頂けたなら幸いです。


終了後は社務所にて関係者全員による直会
さすが地元の人々はみんなお酒が強く、
後半になるにつれて賑やかに。
楽しい締めとなりました。
みなさんお疲れ様でした。


この四百年祭を通じて、
様々な人と知り合うことができ、
良い縁を繋がさせて頂きました。
感謝!


武道祭へつづく


土曜日稽古


●剣術
○附け
○組太刀一本目
○組太刀二本目


●居合
○一本目 向譚中刀
○陰抜剣

内藤信成侯四百年祭 その弐

安泰寺に続々と人が集まり、
内藤信成侯の四百回忌法要が厳かに行われました。


安泰寺は藩祖 内藤信成候が開いたお寺で、
内藤家の移封とともに享保五年に村上に移ってきた。
藩主の学問所だったとのこと。

法要の後、村上市郷土資料館の前館長M山先生による
「講談 内藤三左衛門信成」の紹介。


藩祖 内藤信成侯の戦国時代の活躍を題材にしたもので、
遠い昔の戦での徳川家康本多忠勝とのやりとりが印象的でした。


一部は扇子で机を叩いて調子を取りながら実演してくれました。
さすがのサービス精神(笑。


M山先生の講義は何度か参加したことがあって、
勉強になるとともに実地での調査体験記も面白いので
毎回楽しみにしています。



次は光徳寺に移動。
光徳寺は古くから村上藩主の菩提寺


江戸時代初期の堀家から現在の内藤家まで
藩主が変わるたびに寺名が変わってきたそうです。


ここには代々の内藤家当主のお墓があります。
平成元年に内藤家一族の墓が集められ、村上市指定史跡になっています。


こちらのお寺でも四百回忌法要が執り行われました。
その後に尺八や琴の演奏。

和の音色に聴きほれます。


そして内藤家代々の当主のお墓参り。
自分も殿様に続いて参列しました。

普段は立ち入れないのですが、この企画のために一般開放。
参加した方たちもかつての殿様のお墓参りができました。
遠い時代に思いを馳せて、それぞれに手を合わせます。


ここで昼食タイム。
殿様風御膳を頂きます。

これは前述のM山先生が、
史料から当時の殿様が食べていた料理を調査し、
それを元に地元の料亭 能登新さんがアレンジしたもの。


なんでもそのままだと質素すぎるので、
ハラコや甘味を沿えたとのこと(笑。


盛り沢山の内容で午前の行程を終えました。


つづく



木曜日稽古
●剣術
○附け
○直和刀

内藤信成侯四百年祭 その壱

今年は故郷の越後村上内藤藩の藩祖、
内藤信成侯が亡くなられてから四百年。


藩祖が祭られている藤基神社や内藤家の菩提寺で、
盛大な法要が企画されていた。

地元で歴史調査などしていた縁で、
夏ごろからこの企画のお手伝いをさせてもらっていて、
さぁ明日本番という日の朝、一本の電話が、、。


殿様のお供をする若侍の役を引き受けてくれないか


と。


そ、そんな大役を自分がやってもいいんでしょうか?
そして決して若くないよ(^_^;


と言ってみたところで他の役員の方々は全員お爺ちゃん(笑。
他に適任はなしということで、引き受けさせて頂きました。


当日は早朝に家をでて、最初の会場である安泰寺で着替え。
着付け係の方に鎧直垂を着させていただく。
が、着付け係の方も「こんなん初めてで解らん(^_^;」と。


四苦八苦しながらなんとか見れる格好にさせてもらって、
烏帽子を被って刀を差す。
小道具不足ということで刀は自前で持って行きました(笑。


殿様のお供は三人いて、左右を警護する侍二人、
それと奥方のお世話をする腰元二人という「設定」。
あとの二人を引き受けてくれたI上夫妻にご挨拶。
これから二日間よろしくお願いします。

(左がI上夫妻、真ん中は内藤家現当主夫妻、一番右が自分)


つづく


土曜日稽古


●剣術
○構え
○組太刀一本目


●居合
○Sの太刀
○Gの太刀

お鍋の季節

土曜日稽古


稽古終了後はN野先生宅で鍋パーティ。


秋の味覚をたっぷりと入れて、
旬のキノコ鍋が完成!
稽古仲間五人で美味しく頂きました。


先生こだわりのキノコ解説がありましたが、
中身はほとんど覚えておりません(笑。


夕方から飲み始めて夜中の三時頃まで
グデングデンになるまで飲んで、
先生宅にお泊り。


有意義なことから馬鹿話、
そして当然武術談義と
楽しい鍋パーティでした。


これから寒い季節は鍋が美味しい。
また開催したいですね!



翌日起き上がって帰り支度をし、
新潟の北端まで電車旅行。
車内で一杯ひっかける気力もなかったです(笑。


●居合
○斜剣


●剣術


●体術