砥ぐということ3

稽古終了後は生活力向上講座の三回目。
一回目、二回目に引き続き刃物を砥ぐことを学ぶ。


今回の講師は以前とは別の方。
都内で家具職人をされているM本氏を招いて実施された。


説明を聞いてすぐに砥ぎに入るのかと思いきや、
事前準備の入念なことに驚いた。


砥石の状態を入念に調べて平面をだし、
刃物が狂わないようにとても気を使っていたことに
職人気質を感じた。


包丁の状態を観察し、砥石の状態を整え、
様々に試行錯誤した後にようやく砥ぎに入る。


砥ぎの作業も細かく、丁寧に。


大事な道具を手入れするために
手間を惜しまず、工夫をこらし、丁寧に作業していく。


こうやって道具の信頼性を高めることで、
ようやく自らの作業に没頭できるようになる。


家具作りでも料理でもそして剣術でも、
自らの道具に向き合い深く理解することで
今まで見えなかったものが見えることもあるのではないだろうか。


M本さんが持ってきてくれた顕微鏡で
刃物の状態を見るのも楽しかった。
・未使用の刃物は刃の繊維(?)が整っている
・錆びた刃物は繊維(?)の奥まで茶色くなっている
・砥いだ包丁は一見綺麗だけど、細かい穴が空いていたり
 繊維(?)が整っていなかったりする。


今回持ち込んだ刃物類。

一番状態の悪かった刺身包丁を選択して
時間の許す限り砥がせてもらった。


まだ途中なので地元で続きをやろう。



第一回
http://d.hatena.ne.jp/yamatakac/20111022

第二回
http://d.hatena.ne.jp/yamatakac/20111119


●体術
○籠手返し様々


●剣術
○陽抜剣
○陰抜剣
○小太刀連刀


●居合
○斜剣