研ぎ上がり

地元で研師のN村先生宅にお邪魔した際に、
家伝の短刀があると話したところ


見せてみれっちゃ


と言われていたので、
今度は短刀を持って遊びに行ってきた。


家伝の短刀
http://d.hatena.ne.jp/yamatakac/20120426

輝きはなく、刃紋も見えない


一通りの観賞の後、


これはいいものかもしれねぇな。
近くに腕のいいのもいるけども、
ワシに研がしてくれるなら安くするが、どうだ?


と破格のお値段で申し出。
せっかくの縁で知り合えたのだし、断る理由もない。
是非お願いします。


よっしゃ
じゃあ見てろ


とおもむろにその場で荒砥をかけ始め、
みるみる現れる立派な刃紋!


思ってた以上に豪壮なものが現れて、
おお!これは凄いと二人で興奮してしまいました。


こりゃあ立派になるぞ


とワクワクなN村先生。
しばらく研ぎ上がりを待つことに。



三日後


できたぞと電話。
思ってたよりずっと早い!


いい刀を研ぐときは楽しくて、
一気に終わってしまうんせ


研ぎ上がりはこのように!


江戸中期頃の備前ものではないか?とのこと


最初に現れた刃紋が上の写真
それに比べて下の写真の方は元気がない。


両面が上の写真のように立派だったら
もっと見栄えがしただろうと、
ちょっと残念そうなN村先生。


しかし俺としてはもう大満足です!
発見当初は錆だらけで、こりゃだめだと思っていたものが
ここまで立派になるなんて、、。
研ぎの技術っていうのは凄いんだなぁ。


そして厚かましくもついでにお願いしていた
一振目の二尺一寸の切っ先修理も完了していた。


一人稽古中に柱に引っかけてめくれてしまった切っ先が元通りに、、。

ってメッチャ綺麗になってる!!


前はこんな感じ
http://d.hatena.ne.jp/yamatakac/20111020

見えなかった切っ先の刃紋が見え、
おぼろげだった三本杉の刃紋もくっきりと!


刃はつけなかったが
綺麗にしておいた


と、、。


もうホント何から何まで、
ありがとうございます。。。
どう御礼をしたらいいやら、、。


翌日、酒を持ってお礼に伺った際に
酒は大好きだとおっしゃっていた。


今度は一緒に飲みましょう。
その時が楽しみです。



土曜日稽古


●剣術


●居合
○祓いの太刀
○納めの太刀
○寝居合一本目
○S之太刀
○斜剣
○斬り