短刀登録

少し前に家の箪笥から出てきた短刀を
親父殿から譲り受けました。


登録証がないものだったので、
そのまま所持しているのは問題。


調べてみると自分で取得することができそうだったので
やってみることにしました。
その時のレポートを記します。

まずは最寄りの警察署へ発見届を提出。
電話で事前に事情を説明しておくとスムーズです。
警察署内で一応の鑑定を行って、
銃砲刀剣類発見届出済証と銃砲刀剣類登録通知書を
発行してもらいます。


この書類を県庁で行われる鑑定審査会に持っていき、
刀剣を鑑定してもらいます。
日本刀として認められれば登録証が発行。


しかしこの鑑定審査会、
新潟県庁では二カ月に一回しか開催されないので
日程が合うように都合を付けるまで結構な時間がかかりました。


自治体によるようです。
新潟県はまだいい方で、山形県は半年に一回だと聞きました。


*とりあえず発見届を出して、
鑑定審査会に持っていく意思を示せば
その間は自分で所持していても問題ないようでした。


後日なんとか都合をつけて、
新潟県庁の鑑定審査会へと出向きました。


鑑定してもらうには手数料がかかり、
その分の収入印紙を購入していかねばなりません。
県庁内の銀行支店で6300円分を購入。


*このお金は鑑定料なので、
鑑定の結果日本刀と認められなくても返却はされません。


会場には自分と同じように家から刀剣類が出てきた方々が十数名。
一人で十振り以上抱えてる爺様や、
火縄銃を抱えている方も。


必要書類と短刀を提出。
手慣れた手つきで拵えが外されて自分の手元へ。
刀身だけが鑑定にかけられます。


刀身が鑑定されている間は
持ちよった刀剣類を見せてもらったり、
新潟近隣の刀剣商や研師と話をさせてもらったり、
とても充実した待ち時間でした。


中には刀を怖がる爺さん婆さん達から
安く買い叩こうとする骨董屋なんかもいて、
人間模様様々。


暫く待って自分の短刀の鑑定が終了。
無事に日本刀と認定され
新潟県教育委員会発行の銃砲刀剣類登録証が発行されました。


刀身は薙刀を短刀に直したもの。

鑑定してくれた人によれば
江戸の中期〜末期くらいの作とのこと。

頭、鐺、栗型、縁、鯉口には波の文様の金具
目貫には燕を配してあります。


笄は欠品。
いずれ合うものを作れたらと思います。
鞘に少しの欠け。


余裕が出来たら研ぎに出して、
今後大事に伝えていけたらと思います。



●体術
小手返し様々